台風19号が過ぎ去り数日が経過いたしました。
段々と各所の状況が報じられる中、会長の釣りクラブ「名釣会」でもたくさんの会員様が被害を受けています。
釣りは自然が相手。しかし時に自然は人間を簡単に殺してしまう。でも自然のおかげで人間は生きることができる。何事にも良し悪しがあります。その良し悪しを理解したうえで付き合っていかなければなりません。
今回の台風においては少しでも早い復旧と今後の災害対策の見直しを願っています。
話しは変わりますが、おにやんま君が想像以上の人気ぶりで日本全国に飛び立っています(笑)
これは本当に面白い商品なので試してほしいですね!
さぁ気分は既に磯モードに突入です。
ということで、会長のグレ釣り講座を更新致しましょう。
前回のブログはグレの撒き餌の保険についての具体論でした。
前回のブログはこちらをクリック!
今回は深ダナを攻めるときの基本テクニックです!
「計算できずに焦ってやるとグレを追いやる」
〇オキアミの沈む時間が待てない
釣り餌の主体がオキアミとなって、グレの食うタナが平均して深くなっている。
松田も、それは認めている。
では、グレのタナが深いとき、つまりウキ下が竿一本以上の場合は、どうやって撒き餌と刺し餌を合わせたらいいのだろう。
撒いたオキアミの沈む速度を見ると、竿一本まで沈むのにかなり時間がかかるように思える。
松田が言うように、その場の状況次第でオキアミの沈下速度は変わるのだろうが、それにしても時間がかかるのは免れない。
ということは、仕掛けを投入したあとで撒いたオキアミは、その仕掛けとは合わないのではないだろうかーそんな疑問が湧くのも無理はない。
たった今撒いたオキアミは、次に投入する仕掛けと合うのではないか。つい、そう思ってしまう。だが、松田はそれを否定する。
いくら時間がかかろうと、計算できないうちは今のオキアミが沈むまで待てと。
でないと、余計釣れないようになる。
そういう条件では、まず数釣りはできない。
それなら、一日に1尾か2尾の型のいいグレを釣れば満足すべきだろう。
周囲を見ると、ボーズ組がゴロゴロしているはずだ。
となると、一日の釣りタイムがどれくらいあるかはともかく、オキアミがたかだか10~15m沈む速度なら待てないことはない。
「釣り人はイラチ(気が短い)やからな、よう待たんのや。ほなけど、実際やっとることは逆なんや」
松田のいう逆とは、計算できないままでやると、仕掛けがなじんだときは、撒き餌が先に流れていることを指す。これをやると、グレがたくさんいない場合はさらに食わなくなる。
〇撒き餌は必ず仕掛けの後ろに
基本的に、刺し餌よりも撒き餌のほうが流れるのは速い。
だから、刺し餌が撒き餌に追いつくことはほとんど考えられない。
なのに、釣り人はオキアミが沈むのを待てず、先に撒き餌しようとする。
そして、刺し餌が撒き餌に追いつくのを期待する。
いや、期待はしてないのかもしれない。これで十分に合っていると信じていることもありうる。
水深10mにまで沈んだとき、正確にオキアミの位置が計算できているのなら、それでも合うだろう。だが、海底に近くなればなるほど、流れは複雑になる。陸上からは予想できない流れが生じている可能性が高いのだ。
そこまで確実に読んでいるのなら、先に撒き餌を打ってもいいだろう。
しかし、読める自信がなければ、必ず、仕掛けがなじんでから、その後方に撒き餌を入れたほうがいい。
松田によると、グレは活性が低いとき、流れてゆく撒き餌の先端部分にしか反応しない。
一部でも合えばいいわけではない。したがって、先に刺し餌をなじませ、あとから撒き餌が追いかける形にした方がずっと合わせやすくなる。
注意しないといけないのは、必ず仕掛けがなじんでから撒き餌を打つこと。
ウキ下が深ければ深いほど、仕掛けがなじむにつれてウキの位置は移動する。ウキと撒き餌を合わせてもしょうがない。
どうしても刺し餌の位置が分からないときは保険をかける。
ウキの後方へ三角形に打ち、それでグレが食えばどれかを省いてゆく。
ー松田稔のグレ釣りバイブル・釣ってなんぼや! 1997年出版より引用ー
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