平成の時代が終わり令和の時代に突入しました。
なんだか昨日は年末気分でしたね。
令和の時代は、より一層釣りを楽しんでいただけるように!!!
ではさっそくチヌ釣り講座更新します。
乗っ込みシーズンのチヌについてはそろそろ終盤です。
これを読んで少しでも実践して頂けたら幸いです。
と、言うことは、、、早く終わらせないと!!シーズン終わるよ!!という事で
張り切って2日連続で更新致しますので是非参考になさってください。
明日でチヌ釣り講座は一旦終了です。では、いきましょう!
Question(以下Q)「それにしても、金の切れ目は何とやらというのと同じで、撒き餌の切れ目は縁の切れ目ですねぇ。」
会長(以下、太文字)そうや(笑)
Q「しかし、、。」
また「しかし」か?
Q「撒き餌が無くなれば、どこかへ行ってしまうという事ですけど、多量に撒いておれば全部を拾い尽くすまでには大分時間がかかることになりますよね。」
理論的に考えればそうなるわな。頭の中で計算したとおりにチヌが動くとは限らん。
Q「ということは、チヌは撒き餌を拾う時に特別な動きをする、ということ?」
特別と言えるかどうかはわからん。そやけど、餌の拾い方が普通とは違うんよ。
Q「どんな拾い方をするんですか?」
サラリーマン出世型よ。
Q「ん?出世型?なんのことです?」
下を向かんのよ。
Q「しかし、チヌという魚は元来、底に落ちている餌を上から捜し出して、斜め逆立ちの格好で食べるんでしょう?写真でも見ますし、釣り方の図示でもよく見かけますけどねぇ。」
確かに頭を下にして、体を傾斜させて貝なんかをあさっているのを写真なんかで見ることもある。そやけど、春先の浮くチヌはそんな格好をせんのや。
水平状態で撒き餌を拾うて、だんだん浮いてくるというんはさっき話したわな。その時でも、上から下降してくる餌だけを見てるようやな。
Q「じゃあ、自分の位置より下の餌は?」
目の位置よりも下の方へこぼれ落ちていく餌は見向こうとせんのよ。
そやから釣り人がうかうかしとったら、餌が無くなったと思って、よそへ行ってしまうことになるわな。
Q「なるほど。春先のチヌはそんな動きをするんですか。」
ただし、例外もあるな。気を付けないかん。
乗っ込みチヌがさっき話したような動きをするんは事実や。そやけど、乗っ込み時には、いつでも、また日本全国どこでもそれが通用するとは限らんでな。
Q「と、言いますと?」
乗っ込みの初期のチヌは無垢やけん、体力回復の本能と怖さ知らずやから浮きやすいんは事実や。そやけど、乗っ込みチヌは釣り人に追い回されるんで、短時間のうちに用心深くなるということやな。
Q「だから浮かなくなる?」
そうよ。浮くチヌというんは、広い範囲を動き回る。そんなチヌは次々に釣られやすいんよ。そやから短時間で少なくなるわな。残りのチヌは仲間が減るんとチヌ釣り師に追い回されて、だんだん用心深うなる。そしたら簡単には浮かんようになるけん。
乗っ込み期のチヌやから必ず浮いてくるやろうと思うてやっとったら、失敗することもある。
Q「なるほど。チヌ釣り師にとって乗っ込みチヌと言えば魅力がある為、大挙して出かけますからねぇ。釣られやすいチヌから順に狙われて、春先のチヌは短時間で少なくなってしまうんでしょね。」
そうや。そやから乗っ込み期でも早めに行った人はようけ釣ることが出来るやろう。ただ、中盤から終盤のころに磯上がりしたような人は、苦労せなならんことになると思うわ。
Q「春先のチヌにはそんな例外もあるんですねぇ。」
それだけとは違うでな。チヌが育った環境の違いなんかなぁ。地域によって浮き方が違うところがあるんよ。普通、春先ではチヌがおるんやったら最長でも一時間も撒き餌を打ち続けとれば必ず浮くもんなんや。ところが土地によっては、なんぼ撒き続けても浮いてこんところもあるんや。
Q「なぜなんでしょうねぇ。」
確実な理由はわしにもわからん。たださっきも言うたように育った環境なんかも理由の一つになっとるんと違うかと思うけどな。例えば、満潮でないと浮かんところとか、逆に干潮の方が浮きやすいというような地域が現にあるけん。
そやから乗っ込みのチヌを狙う場合でも、釣行先のデータは確実に頭の中にインプットするぐらいの努力はせんといかん。
君がデータを集める手段は?
Q「釣り場に関するメディア利用とか、友達、または情報の集まるところで聞きますね。」
どこがよく釣れてるか、というて尋ねるわけか?
Q「そうです。」
不特定選択ということやな。どこでもええから釣れてる場所を捜すというんは、不特定な釣り場を選択しようということと違うか?
他の釣り人が釣果を得てるんやから、そこへ行けば釣れるやろうと思うて行くわけや。
条件も何も考えんと、釣果だけで行き先を決めてるわけやろう?
Q「うーん、そうですねぇ。じゃあ松田さんは?」
わしはまず行き先を2~3決めるんよ。そんで、決めた釣り場の釣況を船頭さんに聞くことにしてるんや。
Q「なるほど、私とは逆ですね。松田さんはまず釣り場を決めるわけですね?その時点で釣れているか否かは考えないんですか?」
それはさっきも言うたように決めてから調べるんよ。
Q「あー。そうか、しかし私の場合はどうしてもその時点の釣況が先になってしまうんですよ。釣り場を決めるとしても、どこにすればよいのかわかりませんのでねぇ。」
ふーん。チヌ場といわれてる釣り場を知っとらんのか?
Q「いや、ある程度は聞いてますけど。」
そんならそういう釣り場を選んでみたらどうや?
Q「なるほど。じゃあ松田さんは、そんな実績のあるチヌ釣り場を選んで調べてみるんですか?」
それに近いな。
Q「うーん、まだ正解までたどり着きませんか?」
まぁ、そう焦らんと、ちょっと勉強する気でやろうや。
わしがこんだけくどく遠回りして言うてるんは、乗っ込みチヌの釣り場を決めるのに知っておいてもらいたいことがあるからや。
ー松田稔のグレ・チヌ攻撃的戦術 1994年出版より引用ー
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芦屋のチヌ釣り師。 (水曜日, 01 5月 2019 23:28)
確かにマキエが無くなり撒かなくなると急にアタリが無くなる経験があります。
底に溜まったエサを食べない理論わかります。
有限会社エムアンドエム (木曜日, 02 5月 2019 10:00)
芦屋のチヌ釣り師様
コメントありがとうございます。
少しでも参考にして頂けたら光栄です。
次回も楽しみにお待ちください。