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春のチヌは住居不定

最近やけに更新が早い会社のブログ。

本当はもっとゆっくりいきたいところですが、、

ゆっくりしていたらシーズン終わってしまいますので頑張って更新します。

 

前回ブログにて『チヌを釣るにはチヌを知れ』というブログを書かせていただきました。

さて、その内容は前回ブログにてご確認ください。

 

そして今回は前回の続き。

さくっといきましょう。

 

Question(以下Q)「海の住居不定?そうか。また松田さんのわるいクセが出ましたね(笑)。ちょっと待って下さいよ。今度はよく考えてみますわ。」

会長(以下、太文字)聞いたことはないか?

Q「そんな発想をするのは松田さんぐらいのもんですよ。誰もそんなことは言いませんからね。私は今まで聞いたことはありません。」

そうか。

Q「そうですよ。海の住居不定というのは、海で住居を定めていないということでしょう?

今はチヌの話ですから、チヌが住居を定めていない、ということですよね?」

うん。今頃のチヌがそうやな。

Q「えっ?今のチヌは住居不定、ですか?」

そうや。

Q「よくわからんのですけど、チヌという魚は住み家を定めて、その周囲をテリトリーとして持っているんじゃないんですか?」

そんなことを誰に教えてもろたん?

Q「誰にというよりも、チヌ釣りに関する解説などで、チヌの習性として言われていることと違いますか?また、それが定説になっていると思いますけどね。」

チヌは常に住み家を持って、テリトリーを守っている、ということがか?

Q「だと思いますがねぇ。人の話を聞いたり、記述など読んでみて、少なくとも私はそう信じたいんですよ。」

ははあ、チヌに関してそういう固定観念を持っていたわけやな?

Q「それじゃあ、いかんのですね?」

まったくあかんというんとは違う。4分の1か5分の1ぐらいは当たってるやろう。チヌが住み家とテリトリーを持つ魚やというのは事実のようやな。長年チヌ釣りをしとったらようわかる。

そやけど、年中そうしてるんではない。

Q「ほほう、常に、ではないんですか?」

うん。住み家とかテリトリーを持つようになるんは、夏から秋にかけてやな。

Q「じゃあ、春と冬は?」

冬は深場で越冬するようや。春から初夏にかけては、さっきもいうたように住居不定よ。

Q「あー、それでわかりましたわ。住居不定というのは、住み家やテリトリーを作らない、ということだったんですね?」

そうや。春のチヌは、産卵のために深場から浅場へ上がってくる、通称、乗っ込みといわれるチヌのことやわな。これは、一ヵ所にとどまらんと、あっちこっち泳ぎ回るんよ。

Q「ほう、乗っこんできてすぐには住み家を作らない?」

そうや。多分、越冬のとき、それほど餌にありついていないんと違うか。

餌を求めて回遊するんやないかと思うんよ。

Q「どのくらいの範囲を泳ぎ回るんでしょうねぇ?」

確実なところはわからん。そやけど、海には仕切りがないんやけん、かなり遠くまでいくと思うぞ。

Q「松田さんの話し振りからすると、春のチヌが回遊することと、釣り方とは関係があるわけですね?」

もちろんや。泳ぎ回っとる魚やから、集めるのに気をつかわなならんけん。

Q「たとえば?」

まずは撒き餌やろうな。

Q「といいますと、たとえばグレとは撒き餌の仕方が違うということですか?」

もちろん撒き餌の仕方も違う。そやけど、何よりもまず、グレの撒き餌と比較したら、チヌの場合は撒く量がグンと多くなるんよ。

Q「しかし、前には、沖アミの撒きすぎはいかんと教えてもらいましたけど?」

それはグレの場合や。グレは、その住み家の近くまでこっちが出向いて行って釣るんや。

住み家からおびきだすのに撒き餌を使うんやから、量を多くしたらかえって散ってしまうとか、深う潜ってしまう可能性が高い。

これが春のチヌを狙う場合は違う。回遊するんやけん、どんどん撒かんと寄せられんでな。

というても、撒けばよいというもんでもない。

Q「うーん。グレよりも多量に撒く必要はあるけれども、単に撒くだけでも駄目だとすると、撒き方があるということですか?」

そうや。

Q「なるほど。それも教えてほしいですねぇ。しかし、今話してもらうとごちゃごちゃになりますから、撒き方についてはあとで教えてもらうとして、とにかく、乗っ込みチヌの釣り方を教えてもらえませんか?春のチヌは、産卵のため乗っ込んできて、住み家やテリトリーを持たない。餌を求めて泳ぎ回るということでしたよねぇ。」

そうや。

Q「その他に、春のチヌの動きとして知っておいた方がよい習性というのはありませんか?」

そやなぁ、白無垢やと思うとればよいかもな。

Q「白無垢?あー。そうか、居つきのチヌは黒っぽいけど、乗っ込みのチヌは銀白だということですか?」

そやない。もちろん、乗っ込みチヌはピッカピカの銀色をしとるけど、それを言うてるんとは違う。

Q「えっ、そうじゃないんですか?」

そうよ。チヌを釣るのに知っとく必要がある習性の話やぞ。チヌの体色を知っとっても釣り方の参考にはならんやろう?

Q「あっそうか。じゃあ松田さんがいってる白無垢というのは?」


今回はここまで。

次回は『乗っ込みチヌは白無垢で浮く』です。

お楽しみに。

ー松田稔のグレ・チヌ攻撃的戦術 1994年出版より引用ー

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コメント: 2
  • #1

    ジャン (土曜日, 13 4月 2019 23:11)

    お忙しい中、、ブログ更新ありがとうございます。
    今回も、次回が気になる内容ですね。
    ブログ読めば読むほど本当に海釣りは奥が深いですね。難しくて、ためらいそうですが、行く前の知識として、しっかりと勉強させていただきます。
    勉強して考えて、それが釣果としてでたときのことを考えると、行く前から気分も高まりますものね。
    本格的な海釣りデビューまで、
    これからも、よろしくお願いいたします。

  • #2

    有限会社エムアンドエム (月曜日, 15 4月 2019 10:09)

    ジャン様

    いつもコメントありがとうございます。
    海釣りは本当に奥が深いと思います。
    ブログを通じて、少しでも、釣りに行かれる方やこれから釣りを始めようと
    思われている方のお役に立てたら光栄です。
    本格的な海釣りデビユー楽しみにしております。

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